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買う前に立ち読みはあまりしない [読書]

本を買うときに、立ち読み(試し読み)はあまりしない派です。

タイトルと表紙、帯のコピー、文庫だったら裏表紙のあらすじは読む。でも、冒頭やあとがきを読んでみて買うかどうか検討するということは、ほとんどやったことがない。

だからだろうか。想像していたものとぜんぜん違う内容だったということはものすごく多い。読み始めてすぐに、あ、これは違うなと思ってしまうことももちろんあるけど、思っていたのとは違うけど、でもすごい面白かったということもある。

それで、最近よく気になるのは、早川書房のポケミス。装丁が変わってからのシリーズは結構気になるものが多くて、『二流小説家』(デイヴィッド・ゴードン)を読んでみました。

二流小説家 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

二流小説家 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

  • 作者: デイヴィッド・ゴードン
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2011/03/10
  • メディア: 新書


これは想像していた読書感とは違っていたけど、別の楽しみがあったという感じでした。

冴えない作家が連続殺人鬼の死刑囚から、彼だけのための小説の執筆依頼を受けたことから始まるストーリーには、この先どうなるんだ、事件の真相は?本当は犯人じゃないの?というようなぐいぐい引っ張られる要素があって、期待していたとおりに謎解きを楽しめました。

でも、読んでいるとそうした部分よりも登場人物のキャラクターに引き込まれてしまって、主人公をとりまく死刑囚、鬼のような女弁護士や切れ者のFBI捜査官、被害者の妹のストリッパーにビジネスパートナーの女子高生たちとの人間模様が楽しみになっていく。

ミステリーとしてよりも、二流小説家の出会いと別れ、そしてちょっとだけ成長(?)の物語として楽しめます。爽やかで少し物悲しい作品なのが、わりかし好みでした。
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