旅先で本を買う [読書]
- ショップ: 楽天ブックス
- 価格: 723 円
旅行先で買いました。
普段めったに旅行などしないのですが「旅に出たら町中のこじんまりとした本屋にふらっと入って、その旅ならではの本を買って読みながら旅したいな~」などと夢ばかりふくらませています。
実際に行ってみると、あれ見てこれ見て、食べて買ってと大忙しで、とても書店を見つけるどころではなかった…。ゆったりと余裕のある旅ができる人に憧れます。
そしてやっと見つけた本屋で買ったものと言えば、“旅”とは全くかけ離れた趣味全開の本。
私立探偵益井丸太、23世紀からやってきた元タイムパトロール隊員芽原アド、さらには現役タイムパトロール隊員の新米刑事武村ロミが織りなす時空間ミステリー。
サブタイトルに“タイムパラドクスイリ”とあるように、タイムトラベルを使って事件を解決するとパラドックスが発生してしまうのかどうか、というのがテーマになっています。
事件を解決したいけど、そうすると事件そのものがなくなってしまうのでは?というところの駆け引きが面白く、主人公たちのキャラクターやユーモラスで軽やかな語り口にも刺激され、旅行帰りの電車で一気読み。
タイムパラドックスやその回避などに関する理論については正直言って、ん?笑いでごまかしてないかと思うところもありますが、手軽な時間SFとして楽しめました。
新潮文庫の新レーベルnexからの発売で、ライトノベルっぽいかなとあまりマークしていなかったのですが、やっぱり食わず嫌いはだめですね。
東尋坊。
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